受賞者紹介 (第1回受賞当時)
原  陽一 氏 (滋賀県・46歳)
 ■ 現 職
滋賀県障害者スポーツ協会 理事 
滋賀県栗東市職員
 ■ 略 歴
6歳の時に骨肉腫で右足大腿部を切断
昭和56年10月 第17回全国身体障害者スポーツ大会びわこ大会 に高校生選手として出場、選手宣誓を行う。
陸上100m、水泳50m自由形で優勝
昭和57年 3月 県立栗東高校卒業。同年 4月に京都信用金庫入社
平成元年 3月 京都信用金庫退社。
平成元年 4月 栗東町役場(現:栗東市役所)奉職。現在に至る。
現在 滋賀県障害者スポーツ協会専門委員会委員長
(財)滋賀県身体障害者福祉協会 青年部副部長、同福祉協会 評議員
 ■ 主要な活動実績
昭和57年、香港で開催された第3回極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会および昭和59年、ニューヨーク州で開催の1984年国際身体障害者スポーツ大会に水泳で出場。
昭和63年から、全国身体障害者スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に滋賀県選手団のコーチ・監督・総監督として参加し、率先して選手の指導・介護に当たり、競技力向上に大きな力を発揮した。
滋賀県障害者スポーツ協会の各種役員を務めるかたわら、滋賀県障害者スポーツ協会指導員、日本障害者スポーツ協会指導員の資格も取得し、常に障害者の先頭に立ち、滋賀県独自のスポーツ指導員制度の確立に大きな功績を果たした。
昭和50年に栗東市身体障害者更生会に入会。市の身体障害者福祉の向上と障害者の社会参加のための事業活動に尽力。また、平成11年度からは、(財)滋賀県身体障害者福祉協会の青年部副部長として、県内障害者の若手の育成に障害者スポーツと社会参加活動とのパイプ役として活躍。毎年開催の「青年部交流会」ではリーダー・まとめ役として、なくてはならない存在となっている。
平成19年度からは、同福祉協会の評議員として、県内障害者の自立と社会参加のために活躍。
 ■ 今後の活動
最近は、知的障害者の水泳選手権大会などを通じて水泳競技とも関わっており、以前あった障害者の水泳クラブを復活させ、水泳の楽しさを広めていきたいと感じている。
近年、マスメディアにもパラリンピック報道が取り上げられ、非常に障害者スポーツが身近に感じられるようになってきたのは喜ばしいが、外に出ない障害者、外に出られない障害者への運動の機会をもっとつくるべきと考える。
  ・  滋賀県障害者スポーツ協会の指導員制度は先駆的な取り組みの下、障害者自らが指導員となって発展し、自分もその一員となって活動できることは嬉しいが、最近はその指導員が少なくなってきたこと、障害者自身の指導員を志す人が少なくなってきたことに寂しさを感じる。これからも一人でも多くの賛同者を得られる活動を続けていき、地域に根ざした指導員を育てていくのも必要と感じている。 
  ・   そのような指導員の発掘により、色々な障害者への運動の機会を作っていき、身体を動かす楽しさを実感してもらう場を提供していきたい。