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36年にわたり、公益財団法人全日本聾唖連盟役員として聴覚障害者の人権擁護および福祉の向上に尽力し、運転免許取得や民法11条の改正に取り組み、また、その組織強化や人材養成に努め、全国各地の団体と協力して組織の発展に貢献している。なお、中央障害者施設推進協議会委員、身体障害者福祉審議会委員、筑波科学技術大学参与等多くの要職を歴任、我が国の障害者福祉の増進に寄与した。 |
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手話通訳制度の実現に貢献するとともに国民の手話にかかる理解の促進にも力を入れた。また、手話の研究や普及にも取り組み、新しい手話の開発や世界初の用例中心の手話辞典である「日本語−手話辞典」の発行を実現した。 |
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アジアで初めての「第11回世界ろう者会議」(1991年7月)の開催に尽力するとともに、JICA(国際協力事業団)の委託を受けて「アジア・太平洋地域ろう者指導者研修事業」に取り組み、ネパ−ルやタイにおける聴覚障害者、聴覚障害児童教育を支援するなど、アジア各国の聴覚障害者の社会的地位の向上に努力している。
また、世界ろう連盟理事、同連盟アジア太平洋地域事務局長として、国際的なろう者会議に出席、重要な役割を果たしている。
国連専門家パネルメンバ−、アジア太平洋社会経済委員会障害者問題小委員会委員として、国連サイドで障害者問題について発言している。 |
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京都ろうあセンタ−の開設(1969年)に尽力し、全国に先駆けて専任手話通訳者やろうあ者相談員の設置を実現した。また、同センタ−を出発点に、社会福祉法人・京都聴覚言語障害者福祉協会を設立して厚生、授産、聴覚障害者情報提供施設などを含む京都市聴覚言語障害センタ−、さらに特別養護老人ホ−ム、授産施設を含む「いこいの村」の設置と事業充実に努めた。 |