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九州初のホームレス自立支援施設を開設し、自治体などと連携して路上生活者に住居や就職先を紹介し、これまで約3,000人の自立を支援してこられました。
奥田さんは、ホームレスは「絆を失った人」としてとらえ、データベースを整えた「伴走型支援」で、自立率9割という実績を上げ、「生活困窮者支援の第一人者」として高い評価を受けておられます。
支援の対象者は、ホームレスに限らず、生きづらさを抱える高齢者や障害者の支援、刑務所や拘置所を出所した人の支援など多様で、100名を超える職員を擁するNPO法人「抱樸(ほうぼく)」で行っておられます。
今後の取り組みとしては、
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孤立した障害者や高齢者の見守りつき住宅の提供 |
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障害のある犯罪の被疑者・被告人に対して行う、取り調べや刑事司法の段階での入口支援 |
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障害者の就労継続支援と自立訓練の機能を兼ね添えた多機能型事業所の増設 |
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貧困の連鎖を断ち切る「子ども・家族まるごと支援」の事業拡大 |
などで、その活躍が期待されます。
今年度から糸賀一雄記念賞の対象範囲を「生きづらさを抱える人への支援」全般に広げましたが、生活困窮者支援の第一人者である奥田さんは、新たな賞の受賞者としてふさわしい方として、糸賀一雄記念賞受賞となりました。
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