受賞者紹介 (第15回受賞当時)
藤野 高明 氏
 ■ 現 職
全日本視覚障害者協議会 相談役
 ■ 略 歴
昭和21年 不発弾爆発により両眼失明、両手首切断
昭和46年 日本大学卒業 教員資格取得
昭和48年 大阪市立盲学校教諭
昭和59年 大阪府立大学非常勤講師
平成9年〜
平成13年
全日本視覚障害者協議会 会長
平成14年〜 全日本視覚障害者協議会 相談役
平成14年 大阪市立盲学校退職
平成15年 大阪府立大学非常勤講師 退職
 ■ 主要な活動実績(推薦書より)
昭和37年 “大阪視力障害者の生活を守る会”を結成
昭和42年 障害者の生活、教育、権利を守るため、大阪府と交渉を始める。
昭和45年 大阪府に教員採用試験が点字で受験できるように求める。(昭和46年度から点字での受験が認められる)
昭和46、48年 教員採用試験を受験(2回とも合格、48年に採用)
  ・  昭和48年 “障害者の大学進学差別をなくす対策協議会”を設立
  ・  平成18年 “障害者第9条の会”を結成
  唇で点字を読み、不自由な両腕で点字が打てるようになってから、点字を使って夢と希望を叶えるために様々な活動を行う。天性の明るさと不屈の精神で点字による受験を実現させ、30年間視覚障害の生徒を導いてきた。教員退職後は、講演・講義および執筆活動で障害者のみならず一般市民に生きる尊さと勇気を与えている。
  著書
『あの夏の朝から手と光を失って30年』一光社
『未来につなぐいのち』クリエイツかもがわ
『雨のち曇り、そして晴れ』NHK 出版(NHK 厚生文化事業団編)
 ■ 今後の活動(推薦書より)
これからの活動は、自分が行ける範囲から自分を必要としているエリアに拡げ、障害があることで差別されたり、人権が侵されたりしない社会の実現を目指して活動を続ける。
目が不自由あるいは手が不自由なためパソコンは使えないと思っている人に、自分の体験を通して「あきらめないでやってみよう」と呼びかける等、チャレンジする勇気と楽しさを伝える。